中国語の資格と活用

中国語の資格と活用

中国語を勉強にするにあたり、目標に設定することで大きなモチベーションになるのが中国語に関する「資格」の取得です。
しかし、中国語に関する資格や検定がいろいろとあって、なにを目指したら良いか分からないという人も多いですよね。
そこでまずは、中国語の資格に関する基本について知ることからはじめてみましょう。
中国語の資格を取ると、中国語の能力を証明することもできるので、さまざまなシーンで資格を活用できるようになるでしょう。
ここでは、中国語の資格や活用法について、そして中国語学習をはじめる大きなきっかけともなる
「中国駐在」や「中国留学」について色々とまとめてみました。                     
 
 
中国語能力を証明するための「中国語の資格」について
中国語に関する資格には、メジャーなものから専門的なものなど色々な種類があります。
そこで今回は、中国語能力を証明するための資格や検定として、中国語の2大試験と呼ばれている「HSK(漢語水平考試)」と「中国語検定」、
そして中国語のコミュニケーション能力を測るための「TECC(中国語コミュニケーション能力検定)」に絞って、資格の特徴や難易度などをご紹介します。
 
HSK(漢語水平考試)
中国語の2大試験と呼ばれている「HSK(漢語水平考試)」は、日本でも受験者数の多い資格の一つです。
HSK(漢語水平考試)は、中国政府が公認している世界共通基準の資格試験であり、中国語のコミュニケーション能力を測定することができます。
HSKは、中国語の資格や検定の中でも、世界でもっと受験者数が多い試験であることでも有名です。
HSKで証明された評価は、中国国内に限らず、日本国内や世界各国でも中国語の能力を示すための公的証明として使うことができます。
 
・HSK(漢語水平考試)の特徴
HSK(漢語水平考試)は、1級から6級とレベルによって段階分けされています。
どのレベルを受験することも可能ですが、初級者であれば1級から挑戦して、少しずつ級を重ねられるように、中国語学習の目標にするのもいいでしょう。
HSK(漢語水平考試)で測定されるのは、中国語でどれほどのコミュニケーションが取れるか、そして実用性のある中国語能力を有しているかという点です。
中国語を使って何かをしようとしている人たちは、中国語の知識が十分でも実際の場で使えないと意味がありません。
試験の内容を丸暗記するというよりは、実践で中国語を使うことを意識しながら学習を進めたほうが効果は上がりやすいかもしれません。
 
・HSK(漢語水平考試)の難易度
HSK(漢語水平考試)は、1級の語彙数の目安は150個ほど、最も難しい6級は語彙数の目安が5000個ほどとされています。
そして、ビジネスで中国語を使おうと思ったら、最低でもHSK(漢語水平考試)の5級の取得は必要だとされています。
難易度は、一日にどれほどの学習時間を取るかにも大きく異なりますが、大学で中国語を第二言語として勉強している人の場合は、
1級であれば半年ほど、5級であれば2年以上を目安に学習時間がかかるとされています。
 
中国語検定
HSK(漢語水平考試)と同じく、中国語の2大試験といわれるのが「中国語検定」です。中国語検定は、別名「中検」と呼ばれています。
HSK(漢語水平考試)が世界でも有名な公的証明ですが、一方で中国語検定は一般財団法人日本中国語検定協会が主催している検定試験であるため、
日本人の受験者を対象にしています。
 
・中国語検定の特徴
中国語検定は、日本国内ではとても認知度の高い中国語の検定です。
そのため、中国に進出している企業や、中国企業との取引が多い企業への就職を希望している人は、中国語検定を取得することで
履歴書や面接にてご自身の中国語能力をアピールすることができるようになります。
HSK(漢語水平考試)は、中国語でコミュニケーションを図れるか、実用性があるかといったことを測定する試験です。
一方で、中国語検定は、日本語と中国語の通訳や翻訳能力を測定することができるといった特徴があります。
 
・中国語検定の難易度
中国語検定の難易度は、準4級、4級、3級、2級、準1級、1級に分けられています。
最も難易度が高いとされる1級は、合格率が数百人ほどしかいないとされる検定試験の中でも最上級の難易度を誇ります。
ビジネスで使える中国語としては、中国語検定の2級以上は必要だといわれています。
尚、学習時間については、中国語の日常会話ができるとされる3級で200~300時間ほど、ビジネスで最低限必要とされる2級で600時間ほど、
それより上の準1級は数千時間以上、1級であれば5年から10年ほどは学習を続ける必要があります

1級は、中国語の専門家レベルの難しい試験であり、ネイティブスピーカーの中国人でさえ難しいとされるほどです。
 
TECC(中国語コミュニケーション能力検定)
中国語版のTOEICといわれる「TECC(中国語コミュニケーション能力検定)」は、中国語でのコミュニケーション能力を測るための検定試験です。
中国語による日常会話や仕事で使えるような中国語を中心に出題されることから、実用的な中国語を学ぼうと考えている方におすすめです。
 
・TECC(中国語コミュニケーション能力検定)の特徴
TECC(中国語コミュニケーション能力検定)は、レベルごとに合否が判定されるのではなく、1000点満点のスコア表示方式で中国語能力が測れるのが特徴です。中国語レベルを1点刻みで確認することができるので、いまの実力を測ってからその後数ヵ月後に○○点を目指すというように目標を設定することができます。
1000点満点のスコアは、AからFとレベルが分かれています。
 
・TECC(中国語コミュニケーション能力検定)の難易度
もっとも難易度の低いFは、日常生活で使える簡単な基本単語などが分かるくらいの中国語能力が必要です。
難易度が最も高いAは、中国語の専門家レベルの能力を持っていないといけません。
尚、ビジネスで使える中国語を習得するなら、Cレベルは最低限必要だとされています。
Cレベルは、日本国内で知名度の高い中国語検定でいう2級程度、世界で認知度の高いHSK(漢語水平考試)では5級程度の難易度が高い級です。

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